ネットワークビジネスとはあるビジネスの形を指す言葉です。
ネットワークを築きながら商品を販売していく手法のことを指すケースが一般的です。
具体的に言うと、母体となる企業や団体などが会員を募り、
その会員が母体の企業や団体の商品を他の会員に売ることで何らかの利益を得る構造のこと、
またはその構造を用いた販売方法のことをネットワークビジネスと表現します。
商品を手にした会員は別の会員に商品を販売することでも利益を得ることが可能であり、
その別の会員が更に誰か他の会員の勧誘に成功した場合には、
上やさらにその上の会員にまで利益が生じる場合が多いのです。
こうしてひとつの商品(種類は幾つもあるかもしれませんが、
同じ企業や団体が開発・販売している商品)の販売を、
ネットワークを構築することによって拡散していく手法をネットワークビジネスと普通は呼びます。
このネットワークビジネスは時に問題がある商法だと言われてしまうことがあります。
この手法の問題点は、本当に利益を得られるのは上の会員のみと考えられる点。
実際にどのくらいの割合の人が利益をあげられるのかは商品によっても
企業や団体によっても異なりますが、
末端の人は周囲に販路を開拓することが徐々に難しくなるため、
どうしても最初にネットワークビジネスに参加した人と比べれば
利益を得るチャンスが薄くなってしまうと考えられます。
また、時にその商品に全く価値がないケースが多く、
もしそうなった場合には犯罪として扱われることもあるでしょう。
強引な勧誘が問題になることもあります。
ネットワークビジネスは最近出てきた言葉のようですが、
この手法自体は昔から存在していました。
日本ではマルチ商法という表現が一般的でしょうか。
海外ではマルチレベルマーケティング、略してMLMと表現されるようですし、
日本の法律では連鎖販売取引として表現されています。
ねずみ講と混同させる人もいますが、
ねずみ講はネットワークビジネスとは厳密には異なる形態であり、
前者は有無を言わさず犯罪であるのに対して、
後者は必ずしも犯罪であるとはなりません。
ネットワークビジネスに参加すると果たして本当に稼ぐことができるのでしょうか。
これは商品と会員の質にもよります。
商品が良ければ当然それを買いたい人が
多く出てくるわけですから儲けることができるはずですし、
会員に販売力があればこれも稼ぐことができるでしょう。
ネットワークビジネスに参加する時にはこの商品の質をまずは見極めることが重要です。
そして自分はしっかりと他の人にその商品の良さをアピールすることができるかも考えてください。
顔が広いとか、他の人物からの人望が厚いだとか、
既に身の回りにある程度のネットワークを構築できている人であれば
きっとネットワークビジネスで稼ぐことは難しくないでしょう。